Fodder

PMS (月経前症候群)

〜月経前の不快症状に悩んでいませんか?〜

症状:

月経前に生じる、イライラ、憂うつ、不眠、過食、頭痛、便秘、肌荒れなどの不快症状で、月経開始と共に軽快します。

原因:

はっきりとした原因は分かっていませんが、排卵から次の月経までの間に症状が出ることから、排卵後に卵巣から分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)が関係していると思われます。ちょっとした不快症状ならば、ほとんどの女性が経験するものです。しかし、仕事や日常生活に支障を来たす程度まで症状が強く出る場合には、婦人科受診をお勧めします。仕事や育児など、ストレスにさらされやすい環境にある、またはストレスを上手に解消しにくい性格や食生活習慣に乱れがある女性に強く症状が出る場合が多い様です。最近では、勉強や友人関係など学校生活や家庭環境に悩みを抱えた思春期女性にもPMS症状が認められる事があります。

治療:

1. セルフモニタリング:

基礎体温測定に合わせて、気になる不快症状についてセルフチェックしましょう。症状の内容や程度を細かく記すだけでなく、その日の出来事や食事の内容なども記す事で、ご自身の体調変化のパターンが見えて来るはずです。

2. 生活習慣改善:

夜更かし、運動不足、偏った食事(アルコールや糖類の取り過ぎやダイエット、インスタント食品など)など思い当たるところはありませんか?十分や睡眠と、適度な運動(ウォーキング、ヨガ、水泳など)、バランスの良い食事(ビタミンB6やミネラル、不飽和脂肪酸の含まれるオリーブオイルなどお勧めです)によって、症状の改善が期待できます。月経前にむくみや頭痛が気になる方は塩分の取り過ぎに注意して下さい。(スナック菓子やインスタント食品など)

3. 低用量ピル:

もともとは避妊薬ですが、排卵を抑え、ホルモンの値を一定に保つ事で、月経前の不快症状が改善する場合があり、PMSの治療目的で日常的に使われています。すぐに妊娠される予定の無い女性にお勧めです。月経前の肌荒れにも効果的です。

4. 抗うつ剤:

PMSの中でも、イライラや憂うつ、不眠などコントロールのつかないメンタルな症状が強く出る場合があります。月経周期に合わせてくり返される抑うつ状態とも言えます。何らかの強いストレスが引き金となっており、排卵から月経前の期間に合わせて、抗うつ剤や精神安定剤の内服が必要な場合があります。症状が強い場合には、心療内科への受診を勧めます。

5. アロマセラピー:

PMSの原因のひとつでもある、ストレスをセルフケアする方法のひとつとして、アロマセラピーがお勧めです。イライラや落ち込みなど、気分の変調が気になる方には、ベルガモットやネロリ、グレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類オイルで気分をリフレッシュしたり、クラリセージ、ローズ、ゼラニウムなど女性ホルモンのバランスを整える効果のあるオイルがお勧めです。不眠にお悩みの方には、リラックス効果のあるラベンダーは如何でしょうか。枕元に置いて、芳香する、またはアロマバスでゆったりリラックスしてみては如何でしょうか。

月経前だからとあきらめずに、辛い時には婦人科を受診しましょう!

江本智子ウィメンズクリニック
江本 智子


院長コラムのページに戻る