乳がん
女性の罹患率第一位の癌は乳がんです。あなたと、大切なあなたの家族のために、定期的な検診をお勧めします。
*症状
・ しこりを触れる
・ 乳頭から血性の分泌がある
・ 皮膚のひきつれやえくぼ
・ 乳房の発赤・浮腫・ただれなど
近年、日本の乳がんは増加傾向にあり、女性の罹患率第一の癌となりました。合わせて死亡率も上昇傾向にあります。乳がんは早期発見、早期治療が行なわれれば、比較的生命予後の良い病気でもあるにも関わらず、欧米に比べ日本では、検診の受診率はかなり低いのが現状です。
乳がん検診の代表的な方法として、視・触診法、マンモグラフィー検査、超音波検査があります。
まず、視・触診により、乳房の左右差、変形、乳頭陥凹や皮膚陥凹や腫瘤の有無などをチエックします。マンモグラフィーとは、乳房撮影専用のレントゲン装置で、乳房を左右または上下から強く圧迫して撮影します。腫瘤の大きさと形、内部構造、辺縁の性状や病巣の広がりを観察する事が可能です。また、乳がんに含まれる石灰化を見つける事で、まだ触知されないサイズの乳がんを発見する事が可能です。
乳腺の超音波検査は、腫瘤の内部の性状を描出し、癌の広がりを診断するのに有用な検査です。超音波検査は被爆の心配がなく、手軽に何度でも繰り返し検査できるという利点もあります。乳腺が比較的厚い30歳代女性や妊娠中・授乳中の女性では、まずは超音波検査を当院ではお勧めしています。
乳がんのリスク因子(独身、高齢初産、早い初経、遅い閉経、授乳歴なし、乳がんの家族歴(特に母親と姉妹)、動物性脂質やエネルギーの過剰摂取など)を知り、ご自身のリスクの程度によっては、30歳代から早めの定期検診をお勧めいたします。
乳腺が一番やわらかい月経終了後に合わせ、毎月の自己検診も大切です。